浪江水素ステーションが開所 相双地方で初の商用定置式 燃料電池車普及へ 福島県浪江町

 

テープカットし、開所を祝う関係者

 

2022/12/13 09:55

 

 クレーンリース業の伊達重機(本社・福島県浪江町)が日本水素ステーションネットワーク合同会社(本社・東京都)と共同で浪江町川添に整備を進めてきた商用定置式の「浪江水素ステーション」は12日に開所した。なみえ水素タウン構想」を掲げる浪江町を中心に、燃料電池車(FCV)の普及促進が期待される。現地で記念式典が行われ、関係者が開所を祝った。

 商用定置式の水素ステーション設置は相双地方で初めて。1時間当たり燃料電池車(FCV)5~6台を満タンにできる水素供給能力がある。総事業費は約5億円。国や県、町の補助金を活用した。

 水素は県内の事業所から調達する。町内に立地する「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造されたグリーン水素も活用し、水素エネルギーの地産地消モデルの構築につなげる。

 式典には同社や国、県、町などから約60人が出席。水素事業を担当する伊達重機の前司昭博専務が「持続可能な社会の実現に向け、水素を提供していく」とあいさつし、関係者がテープカットした。前司昭一社長が町のFCVに水素を充填した。

 営業時間は午前9時から午後6時。日曜、祝日休み。問い合わせは伊達重機へ。

 

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