浜通りテレワーク体験記 ~その2 いわき市~

 

テレワーク体験記2回目は、浜通り南部の中心地・いわき市を紹介。いわき駅前にゲストハウスが誕生し、より安く気軽に立ち寄れるようになってきました。

■いわき駅前にゲストハウス誕生■

東京駅から常磐線特急で2時間、または高速バスで3時間。新幹線のない、特急と普通電車のみの常磐線・いわき駅を降りると、初めて来た首都圏在住者は「意外と都会…」と感想を漏らすはず。

駅前にはビルやホテルが立ち並び、ロータリーも整備。それもそのはず、いわき市の人口は約32万人。福島県の経済の中心・郡山市とほぼ同じ人口で、県庁所在地の福島市よりもなんと人口が多い、東北有数のまちなのです。

いわき市の中心・いわき駅から駅前通り沿いに徒歩2分。ビジネスホテルや安いカプセルホテルも多くありますが、それら宿泊施設とは一線を画し、雑誌の「いつか行きたい」とっておきの福島県の宿として登場したのが「Guest House & Lounge FARO iwaki」です。

特徴は以下の2つだと思います。

<1> 気軽に泊まれるゲストハウス

<2> 「いわき料理」が食べられるラウンジ

<1> 気軽に泊まれるゲストハウス

まず、2階のドミトリースペースからご紹介。
ドミトリーは1泊3500円で、奥には一人で過ごせる「個室シングル」(1泊5000円)もあります。

手前に、宿泊者専用ラウンジと共用キッチン(冷蔵庫・電子レンジなど)があります。机があって仕事もできます。

壁には、学生インターンが昨年作ったという「街歩きMAP」が。いわきの街に慣れてない人も知っている人にも、新たな発見があることでしょう。

浴室はシャワーのみですが、徒歩1分に銭湯があります。温泉に入りたい場合は、電車で2駅南下して「湯本」駅へ。「いわき湯本温泉」に日帰り温泉があります。「温泉&テレワーク」もリモートワークの醍醐味なので、湯本温泉に宿泊するのも一考に値します。

<2> 「いわき料理」が食べられるラウンジ

1階はカフェとイベントスペースを兼ねたラウンジ。入るとどーんと目に入る、栃の木の一枚板テーブルが象徴的です。

「FARO」はイタリア語で「灯台」の意味。暮らす人や旅する人が集い、出会いが生まれる灯台のように「次を照らす」場所をイメージしたとのことです。

ランチがおすすめです。入り口の看板にはずらりと、生産者の名前が。

いわきやその周辺の素晴らしい生産者の食材がそろい、さながら「いわき料理」が食べられます。
下の写真は、8月訪問時のランチ。

看板に「小川」「好間」とあるのは、市内の地区名です。いわき市は1966年に「昭和の大合併」で当時はめずらしい平仮名の「いわき市」になり、2003年まで日本一面積の広い市でした(香川県の約7割を占める広さ)。市の端から端まで車で1時間では到底着かず、気候や風土も異なる多様な土地でとれる食材が味わえます。

看板の一番上にある「ファーム白石」は、無農薬・無化学肥料の自然農法にこだわっていて、「長兵衛」という里芋や様々な野菜が有名です。消費者との交流も積極的に行っていて、市内のワンダーファームという複合施設などで野菜が買えます。

ラウンジで夜には、オンラインイベントも頻繁に行われていて、地元住民が熱いトークを繰り広げています。時間があえばのぞいてみるといいですね。長期宿泊拠点になる場所です。

仕事は、カフェでもできます。
ラテアートでほっこり笑顔になりながら。

駅前は、夜に食事できる飲食店も多いです。一つ特徴的な場所をあげると、FAROから徒歩数分、レトロな飲食店街を震災後に改装した、復興飲食店街「夜明け市場」があります。

趣のある店が集っているので、気になる店を見つけてはいかが。

夜の街のイメージがある夜明け市場ですが、実はこの中の2階に、コワーキングスペース「TATAKIAGE BASE(タタキアゲベース)」があり、昼間はテレワークができます。

いわき駅前でじっくり仕事するにはよいでしょう。会員向けのスペース(初回は無料)なので、事前に予約連絡をしてから向かいましょう。コワーキングエリアや会議エリアがあり、一部有料のドリンクコーナーもあります。

いわき市は以前、日本一の面積を誇ったほどエリアが広いので、移動はレンタカーがおすすめ。1日2000円台の格安レンタカーも駅前から利用できます。

また運転も、平地の運転なら冬でも心配ないでしょう。東北は雪のイメージが強いですが、いわきは冬でも青空が広がり暖かく感じるほどで、雪の心配はいりません。冬に会津や中通りから常磐道で移動してくると、青い空が広がって同じ福島県とは思えないくらい気候が違います。

■食事代は「投げ銭」?!「ごちゃまぜ」拠点でランチ■

訪問日が木曜日だったら、昼食におすすめの場所をご紹介。いわき駅から南に3キロ、車で10分あまり。いわき市平上荒川の「いつだれkitchen(キッチン)」です。

「本日の食事代は投げ銭」

という表示がインパクト大…

聞くと、フードバンクや寄付で集めた食材で、地元の方が手作りの家庭料理を提供しているとのこと。もともと大皿料理で盛り付けていたようで、コロナ対応で定食スタイルに変わっていましたが、温かい味わいにほっこりします。

コンセプトには、
「食材をシェア!」
「スペースをシェア!」
「悩み事をシェア!」
とあります。

料理を作る側や食べる側、障害や健常者などの区別なく、関われる場所。食べるだけでもよし、余った食材があったら歓迎の場所。毎週木曜の開催で、お昼前から午後2時ごろまでの営業です。

食堂の運営は、福祉サービスを手掛けるNPO法人布紗が運営していますが、この場所は、医療・福祉の複合施設「あらたな ALATANA」内にあります。隣のスペースには、障害者の自立や就労移行支援サービスを提供する「ソーシャルスクエア」などがあり、「医療・ヘルスケア」「障がい」「食」などの地域課題やその対応が、一つの場所に集まっているようです。

コロナで大変なことも多いとは思いますが、「ごちゃまぜ」に集まる人々の間の化学反応に期待したいです。テレワークはしにくいところですが、一度訪問してみたい場所です。

<<今回紹介した施設のリンクはこちら>>

Guest House & Lounge FARO iwaki(いわき市)
タタキアゲベース(いわき市)
いつだれkitchen(いわき市)

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