新型コロナ 福島県内13人感染
県は県内で十三人の新型コロナウイルス感染が確認されたと二十二日、発表した。いずれも二十一日に陽性が判明した。県内の感染者は累計二千三百二十七人となった。
感染者十三人には郡山市の太田西ノ内病院の退院患者一人が含まれ、県内最大となっている同病院のクラスター(感染者集団)は計百七十一人となった。さらに小野高の教員一人が含まれ、同校のクラスターは計十四人に拡大した。
新規感染者十三人のうち二人は感染経路が不明となっている。
県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は53・5%で、ステージ4(爆発的感染拡大)の指標「50%以上」を上回っている。
県発表の十三人の内訳は次の通り。
◆22日発表(21日判明分)▼郡山市・4人=20代会社員男性、50代会社員男性、70代会社員男性、80代無職男性▼三春町・3人=50代公務員男性、50代無職女性、80代無職男性▼田村市・2人=10代男性、50代会社員男性▼小野町・2人=10代女性、50代公務員男性▼鏡石町・1人=70代無職男性▼石川町・1人=60代無職女性
■「来月以降も注意」 コロナ重点対策巡り知事
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)未然防止のため今月三十一日まで設定している県の重点対策期間を巡り、内堀雅雄知事は二十二日の定例記者会見で「四月以降も継続して注意喚起する必要がある」との考えを改めて示した。
四月以降の具体的な対策については、二月以降に医療機関や高齢者施設でクラスターが相次いで発生している県内の現状に加え、感染者が急増している宮城、山形両県の状況も注視した上で検討を進めるとした。
内堀知事は十五日の定例記者会見で、重点対策期間の期間延長を示唆していた。