「恩返しのステージに」 川俣の「山木屋太鼓」 4日、福島で公演
川俣町山木屋地区の和太鼓演奏団体「山木屋太鼓」の二十周年記念公演は五月四日、福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)で開かれる。団員らは東京電力福島第一原発事故発生後、活動を支えてくれた人々への感謝を胸に練習に汗を流す。
公演では古里の雄大な自然をテーマにしたオリジナル曲「あさひ」、力強い演奏が特徴の「風音(かざね)」など約十曲を奏でる。愛知県の転輪太鼓が映像出演するほか、福島市のシンガー・ソングライターave(エイヴ)さん、南相馬市の阿波踊り団体「愛舞連」がステージに登場する。
山木屋地区は原発事故で避難指示が出された。事故前に約五十人いた団員は避難生活などにより、一時は十人ほどまで減少。遠藤元気会長(32)らは地域に根付いた文化をなくしてはいけないと、町や支援者らと協力し町内外の子どもたちに入団を呼び掛け、現在は二十二人にまで増えた。
遠藤会長は「復興支援に対する恩返しのステージにしたい」と言葉に力を込める。
公演は午後二時開演。入場チケットは二千五百円(当日二千九百円)。新型コロナウイルス感染拡大を受け、来場者は県民に限る。五月十一日から十七日まで収録動画を配信する。収録動画の閲覧チケットは二千円。詳細は山木屋太鼓ホームページに掲載している。