発生から21日目で鎮火 いわき市の工場爆発火災 亜鉛粉末の温度低下

 

 いわき市常磐岩ケ岡の堺化学工業湯本工場で発生した爆発火災について、市災害対策本部は三十一日、鎮火したと発表した。同日、工場内の亜鉛粉末の温度が下がったことから市消防本部などが消火活動を再開し、発生から二十一日目で鎮火を確認した。

 事故は十一日午前七時四十分ごろに発生し、協力会社の二十代から六十代の男性従業員計四人が重軽傷を負った。同日正午前には鎮圧されたが、空気や水に触れると発熱・発火の恐れがある高温の亜鉛粉末が消火活動を阻み、鎮火に至っていなかった。

 消防は破損した建屋にビニールシートをかぶせて雨水を防ぎ、乾燥した砂をかけるなどして温度が活動再開目安の一〇〇度未満になるのを待ち、八六・五度まで下がった三十一日午前九時ごろ、作業を再開した。重機などを使って山状の亜鉛粉末を崩して状況を確認し、同午前十時四十五分ごろに再燃の危険はないとして鎮火と判断した。

 事故ではいわき中央署が業務上過失傷害の疑いも視野に捜査を進めている。今後は工場内の実況見分を再開し、鎮火まで立ち入れなかった区画などで調べを進めるとみられる。

 堺化学工業の担当者は福島民報社の取材に「鎮火まで長時間を要してしまい、近隣住民の方にご迷惑をお掛けした」と謝罪した。今後は原因や再発防止策を検討する独自の事故調査委員会を設置し、六月初旬に初回の会合を開くとしている。

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