安部義孝館長が今期で退任 アクアマリンふくしま 後任は古川健氏有力
福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしま館長でふくしま海洋科学館理事長の安部義孝氏(80)は二十八日までの今任期で退任する。七日、同館が発表した。
二十八日の評議員会で決議される。安部氏は福島民報社の取材に対し高齢を退任の理由に挙げ、「後進に道を譲りたい」と述べた。退任後は名誉館長として、運営を支えていく。同館関係者によると、後任の理事長兼館長にはアクアマリンふくしま統括学芸員古川健氏(58)が就く見込みで、七月上旬の理事会で正式決定する。
安部氏はアクアマリンふくしまに建設構想の段階から携わり、「海を通して人と地球の未来を考える」の理念の下、環境水族館として特色ある施設運営に尽力してきた。県内有数の観光拠点としてだけでなく、シーラカンスなどの魚類研究で世界からも注目される施設に成長させた。
施設は東日本大震災で津波被害を受けたが、安部氏はわずか四カ月というスピードで再建させた。二〇一八(平成三十)年には世界水族館会議を主催園館として誘致した。