6月末、接種完了へ 福島県内医療従事者向けワクチン 新型コロナ

 

新型コロナウイルスワクチンの県内医療従事者向け接種が今月末で完了できる見通しとなった。県は十二日、医療従事者の一回目の接種終了者が目安としていた七万人を超えたと発表した。二回目の接種も六万人以上が受けており、残る対象者も月内に終わる予定。

 県は新型コロナ感染者の対応に当たる医師や看護師らへのワクチン接種が完了すれば、院内感染の発生リスクを抑制できるとみている。現在の県内感染状況は比較的落ち着いているが、今後、増加に転じた場合に備えて医療を提供する側の環境が整う形だ。

 十一日現在、県内の医療従事者のワクチン接種状況は一回目が七万二百六十一人、二回目が六万一千二百二人となった。県は二月時点で県内の医療従事者を約七万人と見込んでおり、県内のほとんどの医療従事者にワクチンが行き渡ったとみている。四月に新採用となった医療従事者約二千人を加えても今月中に接種を終えられる方向だ。

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