オカリナの音色で心一つに オンライン大会へ動画撮影 ライリッシュオカリナ連盟相馬支部
ライリッシュオカリナ連盟相馬支部の会員らは、11月23日に動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信される「オカリナの集い~オンライン大会」出演のための動画撮影に取り組んでいる。
オンライン大会は全国組織のライリッシュオカリナ連盟(本部・名古屋市)が初めて企画。全国各支部で撮影した演奏動画を配信する。新型コロナウイルスの影響で演奏機会が減った会員の心を動画で一つに結び、意欲向上につなげる。
相馬支部は福島県相双地方や宮城県南部などに約300人の会員がいるが、コロナ禍によって合同演奏会や慰問など発表の場が失われた。支部長の只野和子さん(70)=相馬市=らは昨年12月、大樹を描いた大きな台紙に全会員が寄せた花形のカードを貼って巨大アートを作り、困難を乗り越えようと誓った。ただ、練習は再開したものの、感染への不安などから辞めてしまった人もいるという。
連盟本部からオンライン大会出演の打診を受け「もう一度、絆をつなぎたい」と、只野さんら会員約220人が動画撮影に臨むことにした。
8月28日には相馬市、南相馬市で撮影が行われた。相馬市の会員は市中央公民館に集まり、「いのちの歌」や「日本民謡お国めぐり」を演奏。緊張しつつも優しく美しい調べを響かせた。宮城県の会員は、同県に出ている緊急事態宣言の解除後に撮影するという。
只野さんは「オンラインでも、みんなの演奏を披露できることがありがたい」と喜ぶ。連盟本部の岩間大輝さん(35)は「こうした取り組みが皆さんのモチベーション維持につながれば」と話した。