全日本サーフィン選手権13年ぶり復活 福島県南相馬市原町区の北泉海岸
国際サーフィン連盟公認の第55回全日本サーフィン選手権大会は9日、福島県南相馬市原町区の北泉海岸で開幕した。南相馬での開催は2008(平成20)年以来13年ぶりで、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後は初めて。全国トップレベルの選手が出場し、15日までの7日間にわたり技を競い合う。
日本サーフィン連盟(NSA)の主催で、全国の予選を勝ち抜いたアマチュアサーファー約1100人が18のクラスに分かれて優勝を争う。初日はキッズ、ボーイズ、ジュニア、ガールズの4つのクラスの競技が行われた。選手は波に果敢に挑み、ダイナミックな技を繰り広げていた。
新型コロナウイルスの影響で当初予定していた今年8月から延期になっていた。感染防止のため無観客で開催し、開会式も行わなかった。大会はNSAのホームページでライブ配信している。
大会運営に携わる県サーフィン連盟の室原真二理事長(53)=南相馬市小高区=は「原発事故の影響もあり、長い間南相馬で開催できなかったため本当にうれしい。ぜひいい大会にしたい。全国から来た選手が復興の姿を感じ、また足を運んでもらいたい」と期待していた。
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