「ふくしま海の逸品」に5品 新ブランド確立へ福島県が認定
認定証を手にする新商品開発団体の代表者
2022/02/10 20:10
東京電力福島第一原発事故による風評の払拭(ふっしょく)と新たなブランド確立に向け、福島県は10日、県産水産物を使用して新たに開発された加工品5品を「ふくしま海の逸品」に認定した。福島市で開かれた新商品発表会で事業者に認定証を授与した。
県が2021(令和3)年度に初めて実施した「絶品!福島!水産加工品開発プロジェクト」で、アイデアを認められた5団体が半年掛けて商品開発に取り組んだ。
完成した水産加工品は、カナガシラやチダイを原材料とした「常磐もの出汁(だし)、常磐だしつゆ、常磐白だしつゆ」、メヒカリやカレイなどを干物にした「“常磐もの”一夜干し『ほしのうた』」、いわき市小名浜の郷土料理を再現した「かつおの焼き浸し」、ヒラメやアナゴなどを使った「金曜日の煮凝(こご)り」、ヒラメやサバ、アンコウの3種類がある「いわきからあげ」の5品目。
県水産事務所の石田敏則所長は「県産水産物の魅力が詰まった逸品に仕上がった。新商品をきっかけに水産加工業の発展につながってほしい」と期待した。
県は今月中に県内の量販店で新商品の実証販売を実施する予定。
新商品開発に取り組んだ団体は次の通り。
▽常磐「だしだし」プロジェクト(代表・上野台豊商店、いわき)=常磐もの出汁、常磐だしつゆ、常磐白だしつゆ▽“常磐もの”一夜干し「ほしのうた」プロジェクト(代表・はまから、いわき)=“常磐もの”一夜干し「ほしのうた」▽県漁連=かつおの焼き浸し▽福島海援隊(代表・おのざき、いわき)=金曜日の煮凝り▽いわきお魚からあげプロジェクト(代表・海幸、いわき)=いわきからあげ