請戸のシラウオ、通販サイトで全国に魅力アピール 福島県浪江町の柴栄水産が販売開始
豊洲市場ドットコムで販売を開始した請戸産シラウオ
2022/07/19 21:18
福島県浪江町の水産仲卸「柴栄水産」は19日、通販サイト「豊洲市場ドットコム」で、町内の請戸漁港で水揚げされた高級魚「シラウオ」の販売を始めた。請戸のシラウオの味や安全性を全国にアピールして知名度向上を図り、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興や風評払拭(ふっしょく)につなげる。
東北の農林水産業の振興に向けた事業を展開している「東の食の会」(東京都品川区)と、豊洲市場ドットコムなどの食材販売サイトを運営する「食文化」(東京都中央区)が企画した。「”海のプラチナ”しらうお」と記載したパッケージに、生シラウオ200グラムが入っている。
3箱入り(計600グラム)で4280円(税込み)。請戸漁港近くの工場で真空、急速冷凍して鮮度を保っている。冷凍で60日間(解凍後3日間)、保存ができる。
請戸産のシラウオはうま味の中に感じるかすかな苦みが絶妙な味わいを生み、ぷちぷちとした心地良い食感も特長とされ、海外からも好評を得ている。今年3月にはタイ・バンコクに輸出され、現地のすし店や日本料理店で人気を集めた。
東の食の会の高橋大就専務理事は「浪江が誇るシラウオを自宅で楽しみ、おいしさを感じてほしい」と呼びかけている。