福島県双葉町の復興拠点 8月30日に避難指示解除
2022/07/27 09:12
政府は26日、持ち回りの原子力災害対策本部会合を開き、東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県内で唯一全町避難が続いている双葉町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)について8月30日午前0時に避難指示を解除すると正式決定した。解除後は11年5カ月ぶりに住民が居住できるようになる。
解除されるのは、JR常磐線双葉駅を中心とした約555ヘクタール。除染や家屋解体をはじめ、町役場や住宅施設、診療所などの整備が進んでおり、住民の意見を踏まえて14日に国、県、町が解除に合意していた。準備宿泊者の登録者数は25日現在、延べ47世帯74人。町は2030年ごろの居住者数について、帰還者約1400人を含む約2000人とする目標を掲げる。
大熊、葛尾の両町村の復興拠点の避難指示は6月に解除された。残る富岡、浪江、飯舘の3町村の復興拠点は来年春の避難指示解除を目標に整備が進んでいる。