世界的指揮者・佐渡裕さんがMJCアンサンブルを指導 来月の「1万人の第九」出演へ練習 福島県南相馬市

 

指揮者の佐渡さん(右)を迎えて行われた第九の練習

 

2022/11/24 21:16

 

 福島県南相馬市の少女合唱団MJCアンサンブル(金子洋一代表)は12月4日に大阪市の大阪城ホールで開催される「サントリー1万人の第九」にリモート出演する。世界的に活躍する指揮者で、当日は大阪の会場でタクトを振る佐渡裕さんを招き、24日、南相馬市の野馬追通り銘醸館で指導を受けた。

 コンサートは1983(昭和58)年から続く年末恒例のイベント。今年は会場で合唱する2000人に加え、リモートや動画で演奏を披露する。40回目の節目を迎え、東日本大震災の被災地からの参加団体としてMJCアンサンブルが選ばれた。当日は卒団員を含めメンバー20人が野馬追通り銘醸館に集まり、大阪城ホールと生中継でつなぎ歌声を響かせる。

 24日の練習には12人が参加した。佐渡さんは発声やリズムをはじめ、姿勢や緊張のほぐし方といった基本から指導。さらに第九の歌詞に込められた平和への思いを語り「戦争や分断がある今だからこそ、歌の力で世界を一つにしよう」と呼びかけた。

 メンバーの沢田理央さん(鹿島中3年)は「呼吸法を教えてもらい、とても参考になった。本番では仲間と力を合わせて練習の成果を発揮したい」と話していた。

 

 

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