10日に「請戸魚市」 福島県浪江町の請戸漁港で12年ぶり復活 水産加工品を販売
請戸魚市への来場を呼びかけるチラシ
2022/12/05 21:00
福島県浪江町の請戸漁港で海の幸を売る販売会が10日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後初めて開かれる。かつては「請戸夕市」の名称で、年末やお盆の風物詩として親しまれてきた。相馬双葉漁業協同組合請戸地区青年部は「請戸魚市」に改称し、水産加工品を販売する形で約12年ぶりに復活させる。
請戸夕市では旬の魚介類が並び、格安の「浜値」で販売されてきた。開始前から大勢の町民らが詰めかけ、にぎわいを見せていた。震災と原発事故の発生により中断していたが、地元の水産物のおいしさや安全性を発信しようと再開を決めた。
請戸魚市では、請戸漁港で水揚げされた海産物の加工品を販売する。商品を購入した先着100組の家族にホッキ飯のおにぎりを配布する。
時間は午前10時から正午まで。売り切れ次第終了となる。