津波遺留品の検索可能に 返還へデータベース化 福島県いわき市の震災伝承みらい館

 

津波遺留品データベースの検索方法を説明する職員

 

2023/03/16 17:30

 

 福島県いわき市のいわき震災伝承みらい館は、東日本大震災の津波で市内沿岸部の住宅などから流出した写真やアルバム、位牌(いはい)、バッグ類などの思い出の品(津波遺留品)を、持ち主に返還する事業に取り組んでいる。保管品をデータベースで検索できるサービスを提供しており、利用を呼びかけている。

 現在、みらい館は約5千点の遺留品を保管しており、このうち3257点の画像を昨年10月からデータベースで公開している。閲覧希望者には館内で検索用のタブレット端末を貸し出し、遺留品の種類や所有者名などのキーワードで検索できるようにした。返還希望の品が見つかった場合、書類に必要事項を記入・提出してもらい、現物を確認した上で返還する。

 同館は昨年8月に市内の鹿島公民館で遺留品の展示・返還を実施し、41点を所有者らに戻した。今夏にも展示・返還の場を再び設ける方向で準備している。

 データベースの検索は午前9時から午後4時30分まで。月曜休館。

 

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