無農薬のコメ栽培へ、雑草抑える「アイガモロボ」発進 福島県浪江町で実証実験スタート

 

浪江町酒田地区の水田で公開されたアイガモロボ

 

 福島県浪江町と東北大、有機米デザイン(東京都)の3者は町内酒田地区の水田で、雑草の生長を抑える農業機械「アイガモロボ」の実証実験を始めた。除草剤など農薬を使わない「有機米」の栽培につなげる。22日、実験の様子を公開した。

 アイガモロボは、田植え後の水田に浮かべて利用する。スクリューで泥を巻き上げながら移動する。田んぼの水を濁らせて光が届きにくくすることで、雑草が生えるのを抑える。衛星利用測位システム(GPS)を内蔵し、移動ルートや稼働時間を設定できるため、人的労力の省力化も期待できるという。

 農業支援に取り組むベンチャー企業の有機米デザインが開発した。機械の大きさは幅90センチ、長さ130センチ、高さ30センチほど。東北大が手がけたリチウムイオン電池を使用した太陽光パネルが取り付けられている。農機具メーカーの井関農機(松山市)がメンテナンスで協力する。

 実験は半谷啓徳さん(37)が管理する半谷農場の水田で実施している。22日は関係者らが機械の様子を見守った。田植えから約3週間となる今月30日ごろまで機械1台を稼働させる。4週目以降は苗が育ち、機械に頼らなくても草が生えにくい状態になるという。

 有機米は農薬を使ったコメに比べ、市場で取引価格が高い。町は実験の効果を検証し、新たな生産手法の確立と農業振興につなげる考えだ。町農林水産課は「安全安心なコメを育てられれば浪江産米の付加価値が高まる。効果を見定めたい」としている。

 

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