JRいわき駅前並木通り地区の再開発 資材高騰の影響で工期延長 福島県いわき市

 

工事が進むいわき駅前西側の並木通り地区

 

2023/06/01 09:50

 

 福島県いわき市のJRいわき駅前西側の並木通り地区にマンションや商業施設を新築する再開発事業の工期が、遺構の発掘調査や資材高騰の影響で当初の予定より延長することが31日、地権者らでつくる再開発組合への取材で分かった。商業施設は2023(令和5)年夏から2024年春、マンションは2024年4月から同年12月にずれ込む見通し。

 4月に開いた組合の総会で事業計画の変更が承認された。今後、変更した計画について県の認可を受けて事業を継続する。

 組合によると、建設現場で磐城平城などの遺構が発見され、発掘調査の影響で工期が延びた。さらに資材高騰や発掘調査費などで総事業費は約115億円から約130億円に膨らんだ。資金調達のための交渉に時間を要した。

 再開発エリアには、テナントやオフィスが入る商業施設「63PLAZA」を整備するほか、21階建ての分譲マンション「ミッドタワーいわき」を建設予定。2022年から建設工事が進んでいた。

 組合の担当者は「工程を調整し、なるべく早く完成させたい」と話した。

 

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