福島県双葉町細谷地区の歩み冊子に 中間貯蔵施設の敷地、住民の声まとめる

 

「大字誌細谷」を手にする大橋さん(中央)ら

 

2023/07/05 20:20

 

 経済産業省産業技術総合研究所と福島県双葉町細谷地区の住民は地域の歴史や文化をまとめた冊子「大字誌細谷」を作った。いわき市のホテル塩屋崎で開かれた地区の総会でお披露目された。

 細谷地区の大部分は東京電力福島第1原発事故に伴う中間貯蔵施設の敷地となった。地域の歩みを後世に残そうと、住民のインタビューを基に冊子を作った。「学校帰りに山で遊んだ」「魚がおいしかった」など、東日本大震災前の生活をしのぶ住民の声が記されている。

 冊子は住民に配ったほか、双葉町や県立図書館に寄贈した。震災前後の10年にわたり区長を務め、製作に協力した大橋庸一さん(81)は「次の世代に残るものになった」と喜んだ。

 

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