鎮魂の太鼓、かねの音響く 福島県いわき市「じゃんがら念仏踊り」 コロナ5類以降後、初のお盆

 

じゃんがら念仏踊りを繰り広げる常磐湯本若蓮=福島県いわき市

 

2023/08/14 09:46

 

 福島県いわき市を中心に江戸時代から伝わる伝統芸能「じゃんがらいわき念仏踊り」は13日、市内で始まった。新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に移行して初のお盆を迎え、にぎわう市内各地で鎮魂の太鼓とかねの音が響いた。

 じゃんがらは地域の青年らちが新盆を迎えた家を訪れ、太鼓とかねを鳴らして踊りながら故人の霊を慰める。常磐炭鉱で働いていた人らが結成し、大正時代から続く保存会「常磐湯本若蓮」は市内常磐湯本町の勝行院を出発して地域の家を訪ね回り、念仏踊りを披露した。

 コロナ禍の影響で過去3年は中止していたという。保存会の斎藤昌広会長(48)は「4年ぶりに再開できた。伝統を引き継いでいきたい」と話した。新盆でじゃんがらを迎え入れた地区在住の鈴木道子さん(73)は「丁寧に供養してくれた」と感謝した。

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