沖に流された親子を救助 監視員の伊藤琉衣さん(東日大昌平高3年) 福島県いわき中央署が感謝状

阿部署長から感謝状を受けた伊藤さん(右)
2025/08/05 15:16
いわき中央署は、福島県いわき市の四倉海水浴場で沖に流された親子を救助した市内在住の伊藤琉衣さん(17)=東日大昌平高3年=に感謝状を贈呈した。
同署や伊藤さんによると、伊藤さんが監視員をしていた7月25日、浮輪を付けた状態で約50メートルほど沖に流されていく女性と子どもを発見。「流されている」と気付き、同時に監視船から救助要請の無線を受け、サーフボードを持って救助に向かった。
2人を連れて海岸に戻った。伊藤さんは普段からサーフィンをしており、鍛え上げた体力と技術が人命救助に結びついた。「人の命を預かるのは怖かったが、自分がやらなきゃ駄目だと思った。(感謝状を受け)改めていいことをしたという実感が湧いた」と語った。贈呈式は同署で行われ、阿部勝也署長が感謝状を手渡した。
同席した琉衣さんの父英雄さん(51)は「勇気を持ってよく救助に行ってくれた」と息子の行動をたたえた。