来館40万人を達成 福島県双葉町の震災・原子力災害伝承館 見込みより3年ほど早く

来館者40万人目の門脇さん一家(中央)。右は高村館長、左は森副町長
2025/08/25 11:04
東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)の来館者が24日、40万人を突破した。見込みより3年ほど早く、開館から約4年11カ月での達成となった。
40万人目は茨城県境市の会社員門脇裕樹さん(43)と陽子さん(45)、綾香さん(14)の家族。高村昇館長が記念品として伝承館オリジナルグッズと防災グッズ、森隆史副町長が双葉ダルマなどを手渡した。大台到達を祝うパネルを手に記念撮影した。
裕樹さんは「福島の被災地について学び、娘に何かを感じ取ってほしいとの思いで初めて訪れた。40万人目の来館とは驚いた」と述べた。館内を巡った綾香さんは「(災害が起きた際は)命を守るためにも、速やかに避難するのが大切だと感じた」と語った。
伝承館は2020(令和2)年9月に開館。年間5万人の来館を目標としていた。被災地の復興の歩みを学ぶホープツーリズムが浸透しつつあるのに加え、県外を含む個人での来訪が多いことも早期の目標達成の要因になったとみられる。