浜通りの農業の可能性に迫る 農業副産物利活用ツアー 首都圏の大学生らが福島県南相馬市など訪問

三本松代表の話を聞き、浜通りの農業に理解を深める参加者
2025/10/20 16:56
首都圏の大学生や社会人が農業副産物を通して浜通りを知る「農業副産物利活用ツアー」は18、19の両日、福島県南相馬市などで開かれ、浜通りの農業の可能性に迫った。
9月に活動がスタートし、2度目の訪問となった。初回は広野町などを訪れてバナナの葉を用いたコースターの製作に取り組んだ。今回は、東京から来た8人がブドウのつるの利活用について考えた。ワイン用ブドウの栽培やワイン製造を手がける南相馬市小高区のコヤギファームを訪れ、三本松貴志代表から同社の取り組みや地域の特徴などの説明を受けた。参加者は積極的に質問し、浜通りのなりわいや暮らしに理解を深めていた。
ブドウのつるを使った雑貨づくりも行い、農業副産物によるものづくりに触れた。双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館や浪江町の震災遺構「請戸小」などにも足を運んだ。
ツアーは浜通りの交流、関係人口の拡大を目的に、福島イノベーション・コースト構想推進機構が主催し、ものづくりの企画などを行う南相馬市小高区の「HANDS」が実施している。




