ゴルフがつなぐ絆 富岡町民コンペ震災後100回に

 

富岡町などのゴルフ愛好家でつくる「ニワトリの会」が東日本大震災後に始めたゴルフコンペが11月11日、100回目を迎えた。東京電力福島第一原発事故後、離れ離れになった会員が旧交を温める貴重な機会になってきた。今後もコンペを続け、絆を強めていきたいと決意を新たにしている。

 ニワトリの会は2006年に富岡町のリベラルヒルズゴルフクラブを利用していた地元の愛好家で結成した。会の名称は毎週日曜の早朝に集まりラウンドしていたことから決めた。

 原発事故で活動休止を余儀なくされた。避難先での孤独な生活の中で、かつての仲間とのつながりを大切にしようと2012年1月に活動を再開。月1回、いわき市などのゴルフ場でコンペを開き、互いの近況を語り合い、昔話に花を咲かせた。

 いわき市のバイロンネルソンカントリークラブで開いた100回目のコンペには、いわき市や茨城県、栃木県から約30人が集まった。青空の下でラウンドを楽しみ、表彰式などを行い懇親を深めた。

現在35人いる会員は60~80代が中心。
富岡町の夜の森地区からいわき市に避難している山田勝雄会長(80)は「住んでいる場所は別々だが、顔を合わせると富岡の話で盛り上がる。できるだけ長く継続していきたい」と力を込めた。

関連記事

ページ上部へ戻る