福島県内1人死亡、26人感染 南会津の特養クラスター30人に

 

 県は新型コロナウイルスに感染し、県内の医療機関に入院していた九十歳以上女性一人の死亡と、二十六人の新型コロナ感染が確認されたと二十四日、発表した。二十六人には県が二十三日に発表した南会津町の県立南会津病院の四十代男性医師一人が含まれており、新たな感染確認は二十五人。女性の死亡は二十二日、二十六人の陽性は二十三日に判明した。県内の死者は累計三十六人、感染者は累計千六百十人。

 県によると、感染者二十六人にはクラスター(感染者集団)が発生した南会津町の特別養護老人ホーム「田島ホーム」の利用者九人が含まれている。南会津病院の男性医師は田島ホームの嘱託医も務めており、同施設のクラスターは計三十人に拡大した。

 南会津町での感染拡大を受け、福島医大の感染制御支援チームや災害派遣医療チーム(DMAT)の約十人が現地でクラスター発生施設の調査や感染対策などに当たっている。

 二十六人のうち、感染経路不明は九人だった。県が確保している四百六十九床の病床使用率は57・6%。県発表の二十六人の内訳は次の通り。

 ◆24日発表(23日判明)▼福島市・2人=20代会社員男性、40代男性▼いわき市・2人=20代学生男性、20代会社員男性▼白河市・1人=30代自営業男性▼郡山市・1人=70代会社員男性▼会津若松市・2人=60代会社員女性、40代医師男性▼下郷町・1人=70代無職女性▼南会津町・16人=60代~90歳以上無職女性11人、60代~90歳以上無職男性4人、50代会社員女性▼須賀川市・1人=50代無職女性

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