浜通りの復興へ意見交換 米ハンフォード知見を学ぶ いわきでセミナー
放射能汚染地区から繁栄都市に成長した米国ハンフォードの知見を学ぶオンライン国際セミナーは二十三日、いわき市の東日本国際大で開かれた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した浜通りの復興に向け、同大の研究者とハンフォードの関係者が意見交換した。
自治体や教育研究機関など利害関係者の調整役として、ハンフォードの発展に貢献した非営利団体「トライデック」の浜通り版の団体を東日本国際大などが三月に設立するのに合わせ、組織の在り方を検討しようと企画した。
ハンフォードに詳しい大西康夫同大福島復興創世研究所長が講演し、廃炉や復興の人材を育成する教育訓練センターを浜通りに設立する案を提唱した。
同大の福迫昌之副学長と石崎芳行福島復興創世研究所副所長(元東京電力福島復興本社代表)、内田広之地域振興戦略研究所長(元福島大理事・事務局長)が登壇。オンラインで結んだハンフォードの行政機関や教育機関の関係者と地域経済の発展や人材育成について話し合った。中村隆行副学長が進行役を務めた。
セミナーはオンライン配信された。