栄養管理弁当をロボット配送へ 南相馬 数年後に事業開始
南相馬市と市内のロボット製造会社などでつくる「ふくしまロボットシティ推進協議会」は、地元の医療機関や弁当製造会社などと連携し、市民に栄養管理した弁当を自動運転のロボットで配送する事業に乗り出す。市内原町区の福島ロボットテストフィールドで十五日、数年後の事業開始に向けた実験に取り組んだ。
事業では、市民に病院やクリニックなどの医療機関で健康診断や血液検査を受けてもらい、結果をコンピューターで管理分析する。健康状態に合わせた弁当を製造会社に発注し、ロボットが自宅や事業所に届ける。
ロボットはシステム開発「TIS」(本社・東京都新宿区)、会津大、小型無人機(ドローン)製造「イームズロボティクス」(同・福島市)が共同開発している。大きさは幅七十センチ、奥行き百センチ、高さ百二十センチ。衛星利用測位システム(GPS)などで周辺情報を取得しながら公道を走行する。
実験ではロボットに弁当を載せて約四十メートルの舗装路を走らせ、不自由なく移動できるかを確かめた。