常磐線の各駅描く 10年ぶりカレンダー作製 富岡の大和田剛さん68

 

 富岡町の看板制作会社経営大和田剛さん(68)は趣味の水彩を生かし、昨年三月に全線運転再開したJR常磐線の駅を描いたカレンダーを作製した。東日本大震災で中断していた創作活動を昨年再開し、十年ぶりに作った。「絵をきっかけに、多くの人に双葉郡に足を運んでほしい」と願っている。

 大和田さんは絵を通して古里をPRしたいと、約二十年前から双葉郡などの風景を描き始めた。二〇〇四(平成十六)年ごろから毎年描いた作品をカレンダーにし、取引先や知人に配るようになった。

 しかし、東京電力福島第一原発事故に伴う厳しい避難生活の中で絵を描く余裕がなくなり、カレンダーの制作も中断した。JR常磐線が全線運転再開したのをきっかけに創作活動を本格的に再開し、一年間で郡内の九駅を巡り作品を仕上げた。

 震災後に新たな駅舎が整備された富岡駅や夜ノ森駅、双葉駅などを周辺の自然と併せて繊細な筆遣いで描いている。震災前に描いたツツジが咲き誇る夜ノ森駅の作品なども盛り込んでいる。

 カレンダーは五百部作製し、近く町観光協会などで販売する。価格は千二百円(税込み)を予定している。大和田さんは「震災前は通学など多くの学生が常磐線を利用していた。双葉郡に昔のようなにぎわいが戻ってほしい」と語った。

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