オニカマス、クエ、フエダイ 2017年度、いわきの海岸調査 生息域外の稚魚確認 アクアマリン

 

 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまが二〇一七(平成二十九)年度に同市泉町の旧いわきサンマリーナの砂浜海岸で実施した稚魚調査で、東北海域で生息域外種のオニカマス、クエ、フエダイの計三種の稚魚出現が確認された。十九日に同館が発表した。

 福島県沖の親潮と黒潮がぶつかる海域を利用する種の解明を目的に行った稚魚の生息についての調査で分かった。同館によると、黒潮に乗って福島県沖まで流れてきたと考えられるという。

 このほか同年度の調査では、同砂浜海岸でアユやクサフグ、シロメバルなど計約三十種の稚魚も確認した。これらのデータをまとめた同館の論文が日本生物地理学会誌で昨年末に公表された。

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