平三中2年生チーム最優秀 チャリティー・ムービー・プロジェクト

 

 全国の中高生がオリジナル動画を作製し、オンラインで寄付を呼び掛けた「チャリティー・ムービー・プロジェクト」で、いわき市から参加した、平三中二年生チームの作品「みんなで応援!日本クリニクラウン協会!」が最優秀賞に輝いた。三人のメンバーは「協力してくれた方々のおかげ」と喜ぶ。

 メンバーは新妻瑚子さん、若松叶恵さん、草野凜音さん。取り組みは、新型コロナウイルスで苦境に立つ全国のNPO法人を支援する活動の一環で、日本フィランソロピー協会が主催した。放送委員会で指導する亀岡点(ともる)教諭の呼び掛けで、奉仕活動に興味のある生徒が集まったという。

 受賞作はクリニクラウン(臨床道化師)を小児病棟に派遣し子どもの療養環境向上を目指す「日本クリニクラウン協会」の動画。紙人形を使い小さな子どもにも分かりやすい工夫を取り入れた。学校での街頭募金活動も積極的に行い、協力を呼び掛けた。動画では十二万六千円の寄付が集まった。

 一月二十三日にオンラインでそれぞれの協会に寄付金が贈られた後、表彰式が行われ、各賞が発表された。動画の内容だけでなく、寄付促進の広報・PR活動の取り組みが評価された。新妻さんは「初対面から始まった活動を通し、人とのつながりに感謝できる関係にまでなれた」、若松さんは「ボランティア活動の大変さと楽しさを学んだ」、草野さんは「学年を超えての募金などの協力が何よりうれしかった」と話している。

 動画は当面、日本フィランソロピー協会のホームページで見ることができる。

 プロジェクトには平三中の一年生チームも参加し、協賛企業賞「ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ賞」を受けた。一年生チームは五人で協力し、精神障害者の自立支援を行う「多摩草むらの会」の動画「『夢』を考えるみなさんへ」を作製した。

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