復興願い桜を植樹 富岡小中富岡、三春の児童生徒 富岡6号国道沿いに
富岡小中富岡、三春両校の児童生徒による桜植樹は八日、富岡町の六号国道沿いで行われ、今春卒業する児童生徒が古里復興への願いを込めて桜の木を植えた。
広野町のNPO法人ハッピーロードネットの「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」の一環。富岡町の家屋解体や除染を担う中川企画建設が地域に貢献しようと、植樹に必要な費用などを負担した。
両校の小学六年生と中学三年生合わせて十二人が参加した。NPO法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長が「桜の木が大きく成長することを願って植えたい」と述べた。宮本皓一町長と中川企画建設の嶋津光晴本部長があいさつした。
児童生徒はスコップなどを使い、国道沿いの植栽スペースに十五本の木を丁寧に植えた。最後に児童生徒が、植栽した桜の木に将来の自分に宛てたメッセージを書いたプレートを設置した。
富岡中富岡校三年の長谷川莉杏さん(15)は「しっかり根付くようにバランスを考えながら土を掛けるのは難しかった。大人になったら大きくなった桜を見に来たい」と語った。
同プロジェクトでは六号国道沿いを中心にこれまでに約一万二千本の桜を植樹した。