太田西ノ内病院12人感染 郡山でクラスター 新型コロナ
郡山市は市内の太田西ノ内病院で職員と入院患者合わせて十二人の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと二十三日、発表した。市内の医療機関でのクラスター発生は初めて。
市や同病院によると、入院していた五十代女性が転院を前に行ったPCR検査で二十一日、陽性が判明した。これを受け、同じ病棟の患者三十八人や接触した可能性のある関係職員約百七十を含む約五百人に対し、抗原検査とPCR検査を実施した。二十三日までに、入院患者五人と職員七人の感染が確認された。感染経路は不明だという。
同病院は、新規の外来診療は緊急性のあるものを優先しながら可能な限り継続し、命に関わる重症患者を受け入れる三次救急体制は維持する。手術や入院を必要とする急患を受け入れる二次救急体制については調整中としている。
■県内9人感染確認 県発表
県は県内で九人の新型コロナウイルス感染が確認されたと二十三日、発表した。九人の陽性は二十二日に判明した。県内の感染者は累計千八百八十五人となった。
九人には、郡山市が二十三日にクラスター(感染者集団)発生を発表した太田西ノ内病院の患者一人、職員五人の計六人が含まれている。感染経路不明は一人だった。
二十二日現在の入院者は予定を含め八十六人で、県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は18・3%(前日比0・2ポイント増)だった。
県発表の九人の内訳は次の通り。
◆23日発表(22日判明分)▼石川町・1人=10代男性▼いわき市・1人=50代会社員女性▼郡山市・5人=40代病院職員男性、30代病院職員男性、20代病院職員男性、20代病院職員女性2人▼本宮市・1人=80代無職女性▼福島市・1人=40代会社員男性