児童ら相双地方取材 ジャーナリストスクール開校
ジャーナリストの池上彰さんを特別講師に迎え、子どもたちが東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から十年を経た相双地方を取材して新聞を作る「ジャーナリストスクール」は十三日、南相馬市などで始まった。初日は市内の福島ロボットテストフィールドや双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを取材した。
県、ふくしまの学び実行委員会の主催、福島民報社などの特別後援。県内の小学五年生から中学二年生までの九人が参加している。
南相馬市の浮舟文化会館で開校式が行われ、池上さんからのビデオメッセージが上映された。武内義明実行委員長(元高校教諭)が活動の狙いなどを説明した。福島民報社などから講師陣が付き添い、二班に分かれて取材先へと出発した。
このうち佐藤歌音さん(醸芳中一年)らの班は東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れた。アテンダントの渡辺昌子さんから人類史上例のない複合災害だった十年前の状況や、震災の記録と記憶を教訓として防災・減災に役立てる施設の概要などを聞いた。
十四日は記事を書き、紙面を編集する。締めくくりとして二十七日に富岡町文化交流センター「学びの森」で池上さんとの交流・発表会を開く。