福島県内2人死亡19人感染 新型コロナ 3月死者28人、月別最多に
福島県は新型コロナウイルス感染により県内の医療機関に入院していた六十代男性と八十代女性の死亡と、十九人の新型コロナ感染が確認されたと十八日、発表した。県内の死者は今月二十八人となり、月別最多を更新した。感染者十九人には県教委が十七日に発表した小野高の教員と生徒計三人、南相馬市が同日発表した職員一人を含んでおり、新たな感染判明は十五人。感染者は累計二千二百五十三人となった。
県内の死者は累計九十九人となった。六十代男性は十六日、八十代女性は十七日に死亡した。
感染者十九人は十七日に陽性が判明した。新たに感染が確認された十五人には郡山市の太田西ノ内病院の職員一人と入院患者二人が含まれており、同病院のクラスターは百六十三人に膨らんだ。
さらに二本松市の枡記念病院の入院患者一人が含まれ、同病院のクラスターは計四十一人に拡大した。
県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は52・5%で、ステージ4(爆発的感染拡大)の指標「50%以上」を上回り、病床が逼迫(ひっぱく)している。
県発表の十九人の内訳は次の通り。
◆18日発表(17日判明分)▼福島市・2人=20代県職員男性、50代団体職員女性▼郡山市・8人=30代会社員男性、40代男性、40代会社員男性、40代無職女性、50代会社員男性、50代女性、60代パート従業員女性、70代無職女性▼二本松市・2人=60代女性、90歳以上無職男性▼須賀川市・1人=80代無職男性▼田村市・3人=10代男性2人、30代会社員女性▼小野町・1人=40代公務員男性▼南相馬市・1人=30代公務員男性▼本宮市・1人=20代病院職員女性
■福島県内9人退院、退所は1人
福島県内で新型コロナウイルスに感染した入院者九人が十七日、県内の医療機関を退院した。同日、宿泊療養施設の入所者一人が退所した。県が十八日、発表した。
十七日現在の入院者は、予定者と宿泊療養施設入所者を含めて二百五十四人で、このうち重症者は十四人となっている。
■ワクチン接種、県内累計7223人 医療従事者
福島県は十八日、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの接種状況を発表した。十七日は医療機関二十施設の千五百二十四人が接種を受け、重篤な副反応の疑いは確認されなかった。県内の接種人数は累計七千二百二十三人となった。