竹内五段(郡山)連覇 準優勝は吉田五段(浪江) 福島県王将戦

 

 将棋の第六十九回県王将戦は最終日の二十八日、福島市穴原温泉の吉川屋で決勝トーナメントが行われ、竹内俊弘五段(45)=郡山市=が二年連続、四回目の優勝を果たした。準優勝は県将棋連盟会長の吉田俊哉五段(63)=浪江町=、三位は出場四回目の松井隆生四段(33)=いわき市=、四位は初出場の荻野哲史三段格(23)=南相馬市=だった。

 竹内五段は七月に岩手県で開催予定の東北六県将棋大会に福島県代表として出場する。準優勝から四位までの三人は同大会の代表者決定戦に臨む。

 決勝は先手の竹内五段が三間飛車、吉田五段が居飛車左美濃の布陣。模様の探り合いが長く続き、千日手の可能性もあった。吉田五段がこれを回避しようと無理気味に打開を図った展開から竹内五段がリードを奪い、手堅く勝ちきった。

 竹内五段は全国レベルの大会で何度も上位入賞している実力者。二〇〇五(平成一七)年に六県大会で福島県チームが優勝した時のメンバーだった。竹内五段は「新型コロナウイルスの影響で大会が相次いで中止になる中、開催していただき感謝している。六県大会ではチームに貢献できるよう頑張りたい」と語った。

 福島民報社、県将棋連盟の主催。十六人が出場し、二日間にわたって予選リーグと決勝トーナメントを行った。

 閉会式で同連盟の吉田会長が入賞者にカップや盾を手渡し、講評した。

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