原発事故時の写真、秋田でパネル展 双葉の伝承館

 

 東京電力福島第一原発事故の教訓を後生に伝える双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」による「県外出張パネル展」が二十九日、秋田市のショッピングセンター、イオン秋田中央店で始まった。福島県外での展示は初めて。入場無料で五月二十六日まで。

 展示された約六十枚の写真パネルは、津波が町を襲う瞬間や、白い防護服姿の人が行方不明者を捜索する様子、建屋が爆発した原発3号機への放水活動など、当時の生々しい状況を伝えている。

 伝承館学芸員の瀬戸真之さん(44)は「福島県外の人にも広く震災と福島のことを知ってもらいたい」と話した。展示に見入っていた秋田市の二十代女性会社員は「衝撃的な展示だった。防災意識を高めたい」と語った。

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