病床使用率東日本で最高 若松への「まん延防止措置」見送り 原則入院裏目か

 

 厚生労働省が十四日に公表した資料によると、福島県の病床使用率は77・2%で、東日本で最も高い。緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」が適用された群馬の62・5%、埼玉の48・9%、千葉の32・3%、神奈川の29・8%などを大きく上回っている。 

 こうした状況下でも会津若松市を対象にした重点措置の追加適用は見送られた。県内に入院調整中の感染者がいないことが主な理由という。県は病床を最大限確保し入院療養を原則として手厚い医療を提供してきたが、重点措置の適用を巡っては裏目に出た格好とも言える。 

 内堀雅雄知事は「厳しい状況の中でも何とか入院率を高め、県民の健康を守りたいという思いを政府に理解してもらいたい」と求めている。 

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