福島県産酒支援へ「応援店」制度 店頭にクーポン設置 最大2割引き
福島県は今夏、新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費が落ち込んでいる県産酒の流通を促す新事業「ふくしまの酒応援店」を始める。参加を希望する県内の酒販店や小売店を事前に募集。応援店の登録を受けると、来店客が県産酒を最大二割お得に購入できるクーポン券を店内に置くことができる。割引分は県が負担する。
事業のイメージは【図】の通り。県内の五蔵元以上の商品を扱っている酒販店やスーパー、コンビニなどが登録できる。参加申込書を県に提出すると、一枚につき二百円分の県産酒割引券として使えるクーポン券が届く。店内に備え付け、会計時に来店客に渡して利用してもらう。
対象は日本酒、果実酒、洋酒、地ビールなど。購入金額の合計が千円につき一枚、最大五枚まで使える。一人一日一回限り。
発行枚数は四十八万枚(九千六百万円分)。各店への配布枚数は登録数を踏まえて決まる。利用開始は八月上旬を予定している。
新型コロナ感染拡大に伴う外食自粛により県産酒の消費量が減少。蔵元に加え、酒を扱う店舗も打撃を受けており、消費拡大策が不可欠と判断した。全国新酒鑑評会の金賞受賞数で八連覇を達成した本県の酒の魅力を県民に広く発信する。
クーポン券発行に先立ち、応援店の場所や店の情報をスマートフォンなどで調べられるデジタルマップも作成する。今後開設する県産酒のPRサイトと連携する方針だ。
応援店の申し込みは六月二十五日まで。問い合わせは県県産品振興戦略課へ。