かれんな花 マルバシャリンバイ 福島・南相馬市の海岸を彩る
東日本大震災の津波被害を受けた南相馬市鹿島区南海老地区の海岸で、県指定天然記念物のマルバシャリンバイがウメに似たかれんな白い花を咲かせている。
バラ科の常緑低木。葉が丸みを帯び、枝葉を車輪のスポークのように放射線状に伸ばすことから名付けられた。主に西日本に分布しており、寒冷な東北地方で自生するのは珍しいとされる。
震災前には自生地が海岸線に沿って広がっていたが、大半が津波で流された。市が生き残った株を保護しており、震災から十年を経て少しずつ数を増やしている。
問い合わせは市教委文化財課へ。