「新型コロナ」12人感染 10日、福島県発表分 自宅療養ゼロ 3月25日以来76日ぶり

 

 福島県は県内で十二人の新型コロナウイルス感染が確認されたと十日、発表した。十二人の陽性は九日までに判明した。九日現在、県内の自宅療養者はゼロとなった。自宅療養ゼロは三月二十五日以来、七十六日ぶり。

 九日現在の入院者は百二十九人で、県が確保している病床四百九十六床に対する使用率は26・0%(前日比2・2ポイント減)。厚生労働省の集計方法変更に合わせ、県は十日公表分から入院予定者を含めず、入院者の実人数の計上に改めた。

 新規感染者十二人のうち、三人の感染経路が分かっていない。県内の直近一週間(三日~九日)の感染者七十七人のうち感染経路不明は49・4%の三十八人。新規感染者十二人にはクラスター(感染者集団)が発生したいわき市の高齢者施設の利用者二人が含まれる。同クラスターは計九人に広がった。県内の感染者は累計四千六百八十九人となった。

 県内の自宅療養者は五月十五日の百十二人が最多。県は当初、感染者の入院治療を原則とし、子育て中などの家庭の事情を考慮し、無症状か軽症で基礎疾患がなく、医師が重症化の恐れがないと判断した場合に自宅療養としてきた。だが、四~五月には感染急拡大による病床逼迫(ひっぱく)を受け、医師の判断で自宅療養となる感染者も出ていた。

 県発表の十二人の内訳は次の通り。

 ▼いわき市・3人▼二本松市・3人▼会津若松市・1人▼郡山市・1人▼白河市・1人▼相馬市・1人▼東京都・1人▼大阪府・1人

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