外国人活躍支援センターが開所 福島県南相馬市 就労や生活を支援
外国人の活躍促進に向け、福島県南相馬市は28日、市内原町区のJR常磐線原ノ町駅近くに市外国人活躍支援センター「SAKURA(サクラ)」を開設した。外国人の相談窓口として、地元企業への就労支援、生活情報の提供などで暮らしを全面サポートする。
市外国人活躍支援協会が運営している。窓口には3人のスタッフが常駐し、合同面接会や日本語学習講座を開催するほか、企業訪問の調整役などを担う。窓口は自動翻訳システムを備え、多言語に対応している。施設名は市内原町区のグエン・ゴック・チャムさん(26)=ベトナム出身・フレスコキクチ北町店勤務=が考えた。
東京電力福島第一原発事故発生後、市内では働き手不足が深刻になっている。一方、市内に居住する外国人は5月末現在、原発事故発生前の約2倍となる470人となった。市はセンターを拠点に多様な人材が活躍できるまちづくりを進め、課題解消を目指す。
記念式典では門馬和夫市長、同協会の大内安男会長ら関係者がテープカットして開所を祝った。門馬市長は「一元的な窓口で外国人の活躍を支える。多くの方に親しみを持って活用してほしい」と述べた。大内会長は「外国人と外国人を雇用する企業の双方のニーズを捉えた事業を展開していく」と語った。
開館時間は平日の午前8時半から午後5時まで。問い合わせは同協会へ。