トルコギキョウ出荷 来月からピーク 福島県浪江町のNPO法人
福島県浪江町幾世橋のNPO法人「Jin」のビニールハウスで、トルコギキョウの出荷作業が行われており、間もなく最盛期を迎える。
同法人は高齢者や障害者のデイサービス事業を手掛けていた。東京電力福島第一原発事故で避難区域となった町内への日中の立ち入りが可能となった2013(平成25)年から、農業に力を入れ出した。風評被害を受けにくい花きに着目し、トルコギキョウの栽培を始めた。
先進地で栽培技術を学び、首都圏などの市場で高い評価を得るまでに成長し、順調に売り上げを伸ばしてきた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、昨年の出荷額は大幅に減少。イベント用から個人の観賞用に切り替えるなどしてきた。
現在はビニールハウス20棟で約50種類、10万本以上を育てている。7月中旬から8月上旬にかけて出荷のピークを迎える。
代表の清水裕香里さん(55)は「花き農家を目指す若い人が増えてほしい。浪江町を花の産地にしたい」と夢を語った。