福島県の宿泊補助事業「県民割プラス」8日に予約開始 14日宿泊分から割引対象
福島県は新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた県独自の宿泊補助事業「県民割プラス」について、8日に予約受け付けを始め、14日宿泊分から割引の対象とする。県内の感染状況、観光業への打撃が続いている現状などを総合的に踏まえ、開始を判断した。ただ、県内では感染再拡大の兆候が出ており、開始時期が再び遅れる可能性がある。
1日の6月定例県議会商労文教委員会で国分守観光交流局長が準備状況を示した。
県内の感染状況は5月中旬をピークに改善し、最近は「ステージ2(感染漸増)」相当の水準が続いている。県内の宿泊、観光、交通関係事業者らからは県民割の早期開始を求める声が高まっており、事業開始を決めた。
一方、6月30日(7月1日発表分)には県内で23人の新型コロナ感染が確認、1日当たりの感染者が36日ぶりに20人を超えるなど感染再拡大の兆候が出ている。県の担当者は「感染状況が悪化した場合、開始時期を遅らせざるを得ない」と懸念する。
予定通り開始できた場合にも、感染防止に向けた県の基本対策徹底を県民に継続的に働き掛けつつ、県民割の利用を促す構えだ。
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2020(令和2)年度に実施した県民割から助成内容を強化した。税込み5千円以上の宿泊をした場合、宿泊料金に応じた額を助成する。助成額は最少2500円、最大1万円。また、観光施設や土産物店などで利用できる特典クーポン(一人2千円)を配布する。