生分解性プラスチック分解実験スタート 小名浜海星高校生が分解速度競うコンテストも 福島県いわき市

 福島イノベーション・コースト構想推進機構と小名浜海星高が連携して取り組む生分解性プラスチックの海洋分解実験は7日、福島県いわき市の小名浜港で始まった。地中での分解速度を競うコンテストも並行して開かれる予定で、プラスチックごみの生態系に与える悪影響が世界的な問題となる中、高校生の視点から課題解決の糸口を探る取り組みが動き出した。

 コンテストには県内の8高校から148人が参加する。植物由来プラスチック「ポリ乳酸」のカップを土や泥、堆肥などに埋め、最も早く分解させた1校を表彰する。

 自然環境に悪影響を与える物質を使ったり、意図的に衝撃を与えたりするなどの禁止事項を除けば、埋める土壌や土に混ぜる肥料の種類、量は自由。8日から11月15日まで経過を観察しながら生分解に最適な方法を検証する。

 7日には海中での実験が始まり、いわき市の小名浜海星高の水産クラブに所属する7人が小名浜港を訪れ、ポリ乳酸や海中で分解されやすい「ヘミセルロース」など3種類の生分解性プラスチックを入れた金網を海中に投げ入れた。

 これから4カ月間、水中ドローンを使ったり、海中から引き上げて写真を撮ったりして分解の過程を調べる。3年の鈴木晃平さんは「どんな結果になるかわくわくしている。検証して生態系を守る取り組みにつなげたい」と意気込んだ。

 ポリ乳酸で容器などを作る技術を多数開発し、実験を監修する小松技術士事務所(いわき市)の小松道男所長は「前例のない実験で、世界が注目すると思う。分解速度を競うコンテストも開催されるので、大人にはない高校生独自の発想に期待したい」と話した。

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