【空撮ふくしま】震災遺構の「請戸小」今秋オープン 福島県浪江町

 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からまもなく10年半を迎える。津波被害を受けた福島県浪江町の請戸小は震災遺構として整備が進められており、今秋にオープンを控えている。

 海岸から約300メートルに位置している。高さ10メートルの津波が校舎の2階の床まで達し、1階部分がのみ込まれた。地震発生時学校にいた児童は教職員の誘導で1・5キロほど内陸にある高台「大平山」に避難し、全員無事だった。

 町は被災して荒れた教室の姿をできる限り保存し、児童の避難に関する解説や震災前の地域の写真などを展示する。周辺には鎮魂の場「先人の丘」や復興海浜緑地を整備する計画で、防災林の植樹も進められている。

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