福島の魅力満載 小泉武夫さん新著「我が山河 福島への憧憬」10月1日発売

 

 福島民報社は、福島県小野町出身の発酵学者小泉武夫さん(東京農大名誉教授)の随筆をまとめた書籍「我が山河 福島への憧憬」を、10月1日に発売する。県内各地の歴史や伝統行事、美景、郷土食の魅力などをつづっている。

 福島民報で2017(平成29)年四月から2021(令和3)年5月まで掲載した書籍と同じタイトルの連載全50回を収録する。39市町村を取り上げた。

 ざる蕎麦(そば)の食感を「あっという間に二枚のざる蕎麦は超特急『はやて号』となって、私の胃袋めがけて素っ飛んで入って行ってしまった」(「白河関と歌枕」の回)と表現するなど、味わい深い筆致で古里の自慢を記している。「醸児」の俳号を持つ小泉さんの句も収めた。

 伊達市の画家酒井昌之さん(県美術協会長・県美術家連盟会長)が手掛けた挿絵も収録した。

 四六判で376ページ。1800円(税込み)。県内各書店、福島民報社本社、郡山本社、支社支局、福島民報販売店などで取り扱う。

 取り上げた市町村は次の通り。

 ▽中通り=福島、郡山、白河、須賀川、二本松、田村、伊達、本宮、桑折、国見、川俣、鏡石、泉崎、矢吹、棚倉、矢祭、石川、浅川、古殿、三春、小野

 ▽会津=会津若松、喜多方、下郷、檜枝岐、只見、南会津、北塩原、西会津、磐梯、猪苗代、会津坂下、柳津、金山、会津美里

 ▽浜通り=いわき、相馬、南相馬、新地

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