震災復興を願いワイン醸造開始 福島・川内村のかわうちワイナリー 来年2月に初製品完成

 

 福島県川内村上川内に6月に開所したワイン醸造施設「かわうちワイナリー」の初の仕込み作業は15日に行われ、復興の願いを込めたワインづくりがスタートした。今年度は川内村産や山形県産のブドウ約11トンを醸造予定で、来年2月には初のワインが完成する。

 15日は山形県寒河江市で収穫された白ワイン品種の「ピノ・グリ」約1トンを仕込んだ。施設を運営する、かわうちワインの社員やパート従業員ら約10人が作業に臨んだ。

 機械を使いブドウから茎を取り除いた後、社員らが選果台で一粒一粒を目視で確認。熟していない粒などを丁寧に取り除き、醸造用タンクに投入した。

 ワイナリー脇の「高田島ヴィンヤード」で栽培しているブドウも順調に成育が進んでおり、収穫は10月中旬になる見込み。施設内で醸造し、瓶詰めされ、初の「かわうちワイン」が完成する。

 かわうちワイン社長の猪狩貢副村長は「待ちに待った作業開始で、とてもうれしい。来月には村産の醸造も始まるので、おいしいワインが完成してほしい」と期待した。

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