いじめ認知913件減の7621件 昨年度の福島県内の小中学校

 福島県内の国公立私立の小中学校、高校、特別支援学校で2020(令和2)年度に認知されたいじめは7621件で前年度より913件減少した。千人当たりの認知件数は40・7件で前年度と比べ、4・0件減った。全国平均の39・7件は上回った。文部科学省が13日、問題行動・不登校調査結果を発表した。

 福島県内のいじめ認知件数を公立、国・私立別で見ると、公立学校が7427件で全体の97・5%を占めた。内訳は小学校が5936件(前年度比461件減)で最も多く、中学校が1231件(同471件減)、高校243件(同37件減)、特別支援学校17件(同10件減)と続いた。国・私立校の認知件数は194件(同66件増)だった。

 福島県教委はいじめ認知件数の減少について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う一斉休校で児童生徒同士の接する機会が減少した他、教員によるいじめの積極的認知の取り組みが一定程度の効果があったとし、「結果に甘んずることなく、見逃しゼロを目指し、いじめを早期に認知するよう対応していく」とした。

■昨年度の不登校数は過去最多

 2020(令和2)年度の問題行動・不登校調査結果では、福島県内の国公立私立の小中学校、高校の不登校児童生徒数、暴力行為発生件数が示された。不登校児童生徒数は小中学校が2393人で昨年度と比べ158人増加し過去最多となった。福島県教委は新型コロナ感染拡大に伴う一斉休校で生活リズムが乱れたことなどが増加の要因としている。

 一方、高校は346人となり前年度比88人減少した。千人当たりの出現数は小中学校が17・8人で前年度より1・4人増えた。高校は7・3人で同1・5人減となった。

 いじめの認知件数を含めた不登校児童生徒数などの県内と全国の状況を見ると、不登校者のうち教員らの指導で再び登校した人数の割合をしめす復帰率は小学校で26・0%(全国平均27・7%)、中学校で31・5%(同28・1%)となった。高校は全日制が36・9%(同47・9%)、定時制が14・3%(同32・4%)だった。

 暴力行為は824件で前年度比166件減少した。千人当たりの発生件数は4・5件で前年度より1・3件減った。全国平均の5・1件を下回った。福島県教委はいじめの認知件数同様、新型コロナ感染拡大に伴う一斉休校で児童生徒同士の接する機会が減少したためとしている。

 暴力行為824件のうち公立校は783件で内訳は小学校が498件(前年度比37件減)、中学校が231(同107件減)、高校が54件(同10件減)だった。

■いじめ内容「冷やかし からかい」最多51・8%

 問題行動・不登校調査結果では、県内公立校で認知したいじめの内容なども明らかとなった。「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が51・8%で前年度に続き最多だった。

 「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が17・1%、「仲間はずれ、集団による無視」が11・3%と続いた。

 公立校は、いじめ認知件数7427件のうち86・0%に当たる6386件で「いじめが解消している」と認定している。全国平均77・4%を上回っている。

 福島県教委は電話による「ふくしま24時間子どもSOS」や無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した「ふくしま子どもSNS相談」など児童生徒が相談しやすい体制を整えている。

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