11月1、2日に福島県双葉町など訪問 「ことば絵」の新井理玖さん(岐阜) 被災地に勇気と笑顔

 
 岐阜市在住の新井理玖(りく)さん(22)は、自らが描く「ことば絵」で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地に勇気と笑顔を届けようと、11月1、2の両日、福島県の双葉町と福島市を訪れる。復興へと力強く歩む県民に温かいメッセージを贈り、交流を深める。

 新井さんは12歳ごろから水彩画のさし絵と筆文字の言葉を記した、独特のタッチのことば絵を描き始めた。これまでに1万2000枚以上を制作したという。現在は工房「atelierぼく色」を主宰している。

 5年前の高校1年のときに宮城県石巻市で、ことば絵を制作する活動を繰り広げた。自分の言葉と絵で被災した住民を勇気づけることができ、貴重な体験になったという。震災から10年の節目に再び被災地を訪問しようと思い立ち、クラウドファンディングで資金を集めた。

 今回の活動は大垣西濃(岐阜県大垣市)、あぶくま(南相馬市)、福島(福島市)、石巻(宮城県石巻市)の四つの信用金庫が広域連携し支援している。

 新井さんは「現地だからこそ触れることができる言葉の数々を、ことば絵とともに表現し、皆さんに届けたい」と話している。

 1日は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で午後1時から同4時まで。2日は福島市の福島信金本店で午前9時から午後3時まで。定員は伝承館が10人、福島信金が15人。作画は1枚当たり15分程度で、描いた色紙はプレゼントする。

 申し込みは双葉町があぶくま信金総合企画部。福島市は福島信金総合企画部地域貢献課へ。

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