クラフトジンで古里の復興を応援 26日発売 福島県双葉町出身の高崎さん企画

 

26日に県内4カ所で発売するクラフトジン「ふたば」。双葉町の復興への願いが込められている

 

2022/02/10 21:54

 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を進める福島県双葉町を応援しようと、同町出身で東京都内で飲食店を経営する高崎丈さん(40)が企画したクラフトジン「ふたば」が完成した。26日、県内4カ所で発売する。古里の名を付けた商品を通して関心を集め、魅力ある町づくりを進めていく。

 高崎さんは震災前まで双葉町で居酒屋「ジョーズマン」を経営していた。原発事故で避難し、都内で飲食店を再開した。民間の力で古里を盛り上げようと、アート制作会社「オーバーオールズ」と壁画プロジェクトを展開している。さらに、まちづくり会社「タカサキ喜画」を町内に設立した。

 食を中心とした事業で再生を目指す「KIBITAKIプロジェクト」の一環として、再生型蒸留所を運営するベンチャー企業「エシカル・スピリッツ」(東京都)とクラフトジンを共同開発した。

 郡山市の仁井田本家のかす取り焼酎を原酒に、いわき市のワンダーファームのトマトなどを使用している。甘くて香ばしく、爽やかな香りが特徴。ラベルには「∞(無限)」のマークをデザイン。アルコール分46%、500ミリリットルで4500円(税別)で限定300本を販売する。

 高崎さんは「多くの人に双葉町を知ってもらい、交流人口を増やし、活力ある町をつくっていきたい」と意気込む。取扱店は、ワンダーファーム、双葉郡総合インフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」(富岡)、仁井田本家、双葉町産業交流センター内の「サンプラザふたば」。

 

関連記事

ページ上部へ戻る