福島県いわきの水産物「常磐もの」取り扱い開始 コープあいづ

 

「常磐もの」を並べた特設コーナー=会津若松市・COOP BESTAにいでら

 

2022/03/09 21:22

 

 生活協同組合コープあいづ(本部・福島県喜多方市)は、いわき市から直送された鮮魚「常磐もの」の取り扱いをCOOPスーパー4店舗で始めた。今後、全8店舗に拡大する計画で「常磐ものと内陸の会津地方をつなぐ窓口になりたい」としている。東日本大震災から11年の節目となる11日には復興応援フェアを開催する。

 今年1月下旬から、いわき市の水産物仲卸「丸秀水産」から週2回の定期便を受けている。毎週火曜、金曜日に喜多方市のひがし、会津坂下町のばんげ、会津若松市のにいでら、あいおいの計4店舗に特設コーナーを設置。前日に水揚げされたメヒカリやノドグロ、ヒラメなど10種類以上の魚を並べている。

 これまで新潟、山形両県から送られてくる鮮魚をメインに扱ってきた。それぞれの取引量をある程度維持しながら、常磐ものを加えて、鮮魚売り場を充実させた。今後は地元飲食店向けにも、常磐ものを提供していきたい考えだ。

 復興応援フェア「県産品食べて応援!」は11日からの3日間で、全店で県産の肉や野菜、加工品を売り出す。このうち、常磐ものを扱う4店舗では11日に限り「常磐生魚直送市」を催す。

 吉川毅一理事長は「県内漁業者の本格操業の後押しにしたい」と話した。丸秀水産にとって会津地方との取引は震災以降初めてで、金成和弘社長は「復興へ進む漁業関係者の励みになる」と感謝した。

 

関連記事

ページ上部へ戻る